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わ、悪いことはできませんねえ……(「ユメタン」と「ユメブン」導入にあたりまして) [コラム]

以前から、通翻課程新入生の英語力底上げの必要性を痛感していました。確かに通訳・翻訳の勉強を通しての「教養教育」「全人教育」が通翻課程のテーマではありますが、それはあくまで一定レベルの英語力があってのこと。

英語力もなく、日本語の運用力も不十分な状態で通訳の練習をしたところで、厳しい言い方をすれば、それは「通訳ゴッコ」です。

今までは通訳ガイドの教材を使ったり、やさしいエッセイを読んでみたりといろいろ試したのですが、今一つ目に見える成果は上がりませんでした。

文法とボキャブラリーが、何としても弱いのです。

文法に関しても、昨年、一昨年と希望者が「教えて下さい」とやって来たので、会議室を借りて勉強会を開いたり学校の教室で強化練習のようなものをやったりしました。一定の成果は上がったと思いますが、対象は希望者である10人ほど。もっと全員を巻き込み、さらにフォロースルーを効かせたと言いますか、文法が血肉になるようにしてやれればと思っていました。

徹底トレーニングを通して、力をつける。なんだか非常によく耳にしたフレーズのような……おお、そうか!

というわけで、今年度の1年生の教材として、「ユメタン①」と「ユメブン①」を導入したのです。大学入試レベルの教材と侮ることなかれ。「ユメタン①」は、ちょっと知的なエッセイなどを読もうと思ったら、完全に活用できていなければいけないレベルの単語がずらりと並んでいます。

「完全に活用できていなければいけない」というところがポイントです。その単語を読んで、「ん?ああ、あれか」と思えるレベルでは、甘いのですね。読んだ瞬間にポンと頭に意味なりイメージなりが浮かばないといけないのです。そのためには、かなり徹底したトレーニングが必要なのですが、それが実にうまく組み立てられています。

「英語の語彙なら、ちょっと腕に覚えがあるよ」という人も、まあとにかくCDをかけてみて下さい。そして、聞こえてくる日本語の後に、間髪入れずにその日本語が指す英単語を口に出してみて下さい。

失礼ながら、なかなか言えないと思います。導入にあたり、私も実際にやってみているのですが、正直に言って、

「おっとっと。くわーっ!仮にも『通訳者』『翻訳者』を名乗ってるのに、何という体たらくだーっ!」

と心の叫びをあげることが、たまに、いや、結構ちょいちょい……。お恥ずかしい限りです。

同じコンセプトで作られている「ユメブン」も、単に「知識」で止まらず、使いこなせる「スキル」にまで文法を高めて行こうというのが特長となっています。

凡百の英会話本のフレーズを丸暗記するぐらいなら、「ユメブン」の基本文例とその文が関連する文法事項を徹底的に頭に叩き込んだ方が、よほど応用が利く、「実践的」な力がつくと思いますよ。

……と思って導入を決めたは良いものの、私も非常に姑息でして、戦う前から負けた場合のことを考えておりました。

もし、「ユメタン」「ユメブン」を使って効果が挙げられなかったとしたら。教材そのもののクオリティーは折り紙つきですし、その教材の使い方も懇切丁寧に書いてあるわけで、学習効果があがらないとしたら、理由は2つしか考えられません。

学生の怠慢と、私の指導力不足です。

本当だったら真っ先に木村先生と、ユメブンを執筆された石崎先生に導入のご報告をするべきところなのですが、どうしても自己保身の心が頭をもたげてしまい、「成果を上げられなかった時は、そのままフェードアウトしよう。成果があがったら、お礼も兼ねて先生方にご挨拶を……」などということを考えて、実にコソコソと教材を導入したのでした。

その後、4月21日・22日の高校の先生方対象の合宿で、「ユメタン」「ユメブン」導入について触れたのですが、何しろ盛りだくさんの内容の合宿だったので、数日後には触れたことも忘れていました。

合宿の翌週、たまたまアルクの石川さんと矢部さんと食事をとりながら打ち合わせをしていたのですが、その時に

「いや~、ちょっと指導が失敗した時のことを考えると、ある程度軌道に乗ってから木村先生に申し上げようかと思いまして」

と言ったところ、石川さんが

「えっ。もうすでに木村先生にお伝えしてしまいましたが……」

とのことでした。わ、悪いことはできませんねえ。

こっそり拝見した木村先生のブログを読む限り、暖かくリアクションしていただいたようですが、とにかく、もう後へは引けません。

<この件について触れた、木村先生のブログ>
http://blog.kimu-tatsu.com/archives/5062

きちんと指導できるのか、まだ恐る恐るではあるのですが、この教材の良さは確信しているので、何とか「ホラ、大学基礎レベルの教材としても非常に有効ですよ。これをしっかりものにして、大学での英語学習を効果的に進めましょう!」と言えるようにしていきたいと思います。

木村先生、石崎先生、どうぞよろしくお願いいたします!
(と、近々直接ご挨拶しておかねばと思っております)

東北チャリティーセミナーの懇親会での一コマ(木村先生、無断転載すみません)。東北の先生方は、実に「熱かった」です。何とかお役に立てれば、と思います>
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追伸:

1年生諸君、そんなわけだから、一緒に頑張りましょう!上記のリンクからキムタツ先生のブログに飛んで、エントリの後半部分をよく読んでおくようにね。とても大事なことが書いてあります。僕らが単語を覚える目的は、「穴埋め問題」じゃないんだから、しっかり使いこなせるようにトレーニングしてこうじゃないですか。

……というか、今日の午後から通翻課程の有志がウチに遊びに来るけど、途中で「ユメタン」のCDかける予定だからね。毎日トレーニングしているみんなだったら、上級生相手でも十分勝負ができると思います。というか、勝負にならないほど圧勝できるはず。

いや、まあ、今日は単なるお遊びのパーティーで勉強会じゃないから、一定レベルを超えてなくても「ハイ、やり直し!」みたいなことはないので安心してください(笑)。
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